累進レンズの近用プリズム差
垂直方向の経線同数に左右差があると、近用部における光学的斜位(近用部の上下プリズム作用の差) が発生します。 両眼視を前提とした左右のプリズム差は、P1.5 〜 P2.0 迄が限界だろうと、一般に言われますが、これ は例え同度数でも乱視軸が異なると発生する現象で、複視や眼精疲労の原因になりえます。 その際は、ユレ・ゆがみが増し、中間距離が使いづらくなるデメリットもありますが、累進体長を短くすれば、 左右のプリズム差は減少し、近用部への下方回旋も楽になるメリットがあります。 また、あくまで装用に差し支えない事が前提ですが、マイナス側の加入度数をプラス側より強くする事でも、 近用部のプリズム差を減少させることができます。 この計算プログラムは、左右の度数入力より、累進帯長10mm 〜 18mm迄の近用部における左右の プリズム差を算出します。(ここでは、「近用への距離 = 累進帯長 + 3mm 」 として計算しています) 詳しい説明はこちら。 計算ソフト ※球面(S)度数のみの場合は、CやAxを 「0」 でご入力下さい。 |