偏心の確認
非球面や多焦点はレンズでは、偏心は出来ませんが
球面タイプの単焦点レンズは偏心出来ます。 一般に基準径は、非球面品種の方が大きくなっています がそれでも枠取りしきれないケースは偏 心が可能な球面品種の偏心で、取れる場合も多いと思います。 しかし、偏心をしようとレンズガイドで範囲を確認してもプリズムでの表示になりますので、偏心 をプリ ズムに換算しなければなりません。 誤差は大きいのですが、簡略式の手順としては (1)偏心量と方向をチャート等 で確認。 (2)三角関数等を用いて経線度数を求める。(斜乱視の場合) (3)プレンティスの公式に代入しプリズム量を求める。 (4)ピタゴラス(三平方)の定理へ代入し、合成プリズムを求める。 (プリズム2方向の場合) (5)(4)とプリズム範囲を比較。 と、なります。 (例) セイコー SV S−3.00C−2.00Ax30 偏心5mm内方 2mm上方 −3.00+(−2.00) ×(sin230)=−3.50 →180度方向の経線度数 −3.00+(−2.00)×( cos230)=−4.50 →90度方向の経線度数 −3.50×0.5=−1.75 → 180度方向のプリズム量 −4.50×0.2=−0.9 →90度方向のプリズム量 セイコー SVのプリズム範囲はP0.25〜3.00迄 ゆえに、プリズム範囲内なので偏心可能と判断できます。 計算ソフト 下記の ソフトは、合成プリズムを算出します。半角数字で入力して下さい。 入力欄を空欄にすると、計算しませんので 0 を入力して下さい。
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